木次線(宍道~備後落合)
木次線は西日本旅客鉄道が運営する宍道~備後落合の営業キロ81.9kmの路線です。
2023年度の輸送密度(平均通過人員)は線区全体で189人/日です。国が存廃協議の目安とする1,000人/日を下回っています。遮断機・警報機のない第4種踏切が17箇所残っています。
西日本旅客鉄道全体の営業係数は88.8です(2023年度、鉄軌道事業)。
この線区について
路線の概要
木次線は宍道~備後落合の81.9kmの路線です。JR西日本は利用状況を「宍道~出雲横田」(52.3km)と「出雲横田~備後落合」(29.6km)の2つの区間に分けて公表しています。終点の備後落合は芸備線の駅でもあり、2つの路線がここでつながります。
駅は18駅で、駅から800m圏に住む人は約1万人、営業キロ1kmあたり約130人です(2020年国勢調査の1kmメッシュ人口から当サイトが推計)。
輸送密度の推移の読み方
JR西日本の公表資料による平均通過人員(輸送密度)は次のとおりです。
- 木次線全体:2022年度171人/日 → 2023年度189人/日
- 宍道~出雲横田:1987年度879人/日 → 2023年度255人/日(1987年度の29%)
- 出雲横田~備後落合:1987年度279人/日 → 2023年度72人/日(1987年度の26%)
どちらの区間も、1987年度の3割に満たない水準です。国が鉄道の在り方を話し合う目安としている1,000人/日を大きく下回っています。
経営の状況
JR西日本は、2019年度の平均通過人員が2,000人/日未満の線区について、線区別の経営状況を公表しています。木次線の2区間の2021〜2023年度の3か年平均は次のとおりです。
- 宍道~出雲横田:運輸収入0.5億円、営業費用6.9億円、収支率7.5%、営業係数1,342円
- 出雲横田~備後落合:運輸収入0.07億円、営業費用2.3億円、収支率2.9%、営業係数3,424円
ここでの費用は線区で発生する費用で、管理費などは含みません(JR西日本の注記)。
出典:JR西日本「2023年度区間別平均通過人員(輸送密度)について」、JR西日本「輸送密度2,000人/日未満の線区別経営状況に関する情報開示」(2024年10月29日)、総務省統計局「令和2年国勢調査」地域メッシュ統計(沿線人口は当サイトの推計)
この解説の更新日:2026-10-11
区間別の輸送密度(西日本旅客鉄道公表)
| 順位 | 線区 | 営業キロ | 輸送密度 | 区分帯 |
|---|---|---|---|---|
| 636 | 木次線(宍道~出雲横田) | 52.3 km | 255 人/日 | 存廃協議水準 |
| 671 | 木次線(出雲横田~備後落合) | 29.6 km | 72 人/日 | 存廃協議水準 |
沿線人口(駅から800m圏)
| 駅から800m圏の人口 | 10,448 人 |
|---|---|
| 対象の駅数 | 18 駅 |
| 営業キロ1kmあたりの沿線人口 | 128 人/km |
| 全国順位(1kmあたりの沿線人口) | 区間ごとに順位付け |
| 沿線人口に対する輸送密度の比 | 1.48 |
| 全国順位(輸送密度の比) | 区間ごとに順位付け |
この線区の駅から半径800m以内に住む人口を、総務省統計局「令和2年国勢調査」の1kmメッシュ人口から当サイトが推計したものです(メッシュ内の人口は均等に分布していると仮定)。800mは国土交通省「都市構造の評価に関するハンドブック(改定版)」(令和8年1月)で鉄道駅の徒歩圏に使われている距離です。複数の駅の圏が重なる部分は1回だけ数え、ほかの路線の駅を使う人も含みます。「輸送密度の比」は、輸送密度を1kmあたりの沿線人口で割った値で、大きいほど沿線人口のわりに多くの人が乗っています(通過する利用者の多い幹線は大きくなります)。1kmあたりの沿線人口ランキング・沿線人口のわりに輸送密度が高い・低い線区
インフラ・安全
| レール 60kg以上 | 0.0 km |
|---|---|
| レール 50kg以上60kg未満 | 67.0 km |
| レール 40kg以上50kg未満 | 16.0 km |
| レール 30kg以上40kg未満 | 2.0 km |
| レール 30kg未満 | 0.0 km |
| 本線軌道延長 合計 | 84.0 km |
| 重軌条化率(50kg以上) | 79.8% |
| PC(コンクリート)マクラギ率 | 11.0% |
| 木製マクラギ延長 | 75.7 km |
| 踏切 第1種(遮断機・警報機あり) | 53 箇所 |
| 踏切 第3種(警報機のみ) | 6 箇所 |
| 踏切 第4種(遮断機・警報機なし) | 17 箇所 |
| 踏切 合計 | 76 箇所 |
| 橋りょう | 215 箇所 / 1,836 m |
| トンネル | 27 箇所 / 6,841 m |
| 駅数 | 16 駅 |
保安設備(信号・踏切)
信号保安
| ATS(自動列車停止装置)設置キロ | 81.9 km |
|---|---|
| ATC(自動列車制御装置)設置キロ | 0.0 km |
| ATO(自動列車運転装置)設置キロ | 0.0 km |
| CTC(列車集中制御)設置キロ | 81.9 km / 制御駅 5 駅 |
| 閉そく方式:特殊自動閉そく | 81.9 km |
| 閉そく区間 合計 | 81.9 km |
| 連動装置(第1種/第2種/第3種) | 5/0/0 箇所 |
- 特殊自動閉そく: 駅の出入口付近で列車を検知し、駅間に1本の列車だけが入るよう自動で制御する方式。列車本数の少ない線区で使われる
踏切保安装置
| 踏切支障報知装置のある踏切 | 59 箇所(踏切の 78%) |
|---|---|
| 踏切集中監視装置のある踏切 | 60 箇所(踏切の 79%) |
| 踏切交通信号機のある踏切 | 0 箇所 |
| 踏切 合計 | 76 箇所 |
踏切支障報知装置は、踏切内で立ち往生した車などを列車に知らせる非常ボタン等の装置です。集中監視装置は、踏切の故障などを指令所で監視する装置です。
経営状況
西日本旅客鉄道の経営状況(事業者全体)
| 営業係数(鉄軌道事業・事業者全体) | 88.8 |
|---|---|
| 鉄軌道営業損益(事業者全体) | +102,689 百万円 |
| 自己資本比率(事業者全体) | 23.7% |
関連する線区
出典・データについて
- 国土交通省 鉄道局「鉄道統計年報」「数字でみる鉄道」
- 国土数値情報(鉄道 N05、駅別乗降客数 S12)
- 西日本旅客鉄道「区間別平均通過人員」等(2023年度)
データ年度: 2023年度(令和5年度) / 最終更新日: 2026年10月12日
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